●2000年3月12日 WBA世界ライト級タイトル・マッチ
ヒルベルト・セラーノ(ベネズエラ)VS坂本 博之 観戦記
●生観戦編
1R: 坂本選手ロープに詰めて右フックでダウンを奪う!場内総立ちになる!しかしセラーノ
選手はすぐに立ち上がる、ダメージは浅いようだ・・・・
と・ところが・・・・またロープに詰めて今度は左フックでダウンを奪う!!
場内総立ちイケイケ・ムードになる!
だれしもが3度目のダウンを期待する・・・・が、1R終了のゴングが鳴る!
2R: セラーノ選手、鋭いジャブ・アッパーを放つ・・・・なぜか坂本選手の動きが鈍い???
と,隣の席で双眼鏡を使って観戦している方が「坂本・腫れている・出血している」とつ
ぶやく・・・・2階席Cのため肉眼では坂本選手の負傷の様子がまったくわからない???
ドクター・チェツクも入る・・1Rとは一転イヤな予感・・・・
3R: セラーノ選手、アウト・ボクシングに徹する様子・・・・相手の動きを読んでいるようだ・・・・
それにしても坂本選手の動きは単調すぎる!
このままでは1Rの貯金がなくなるよ〜ぅっ・・・・
4R: 坂本選手の動きが良くなる、しかしセラーノ選手もアウト・ボクシングに徹して・・・・クリンチ
も使う。セラーノは坂本の傷を狙っている様子。
お隣の双眼鏡観戦者が「・・・・坂本・長いラウンドはもたないぞ・・・・」とつぶやく・・・・
む〜ん、イヤな予感・・・・
それにしても、インターバルの間ドクターが坂本選手の傷を見ているのが気になる・・・・
5R: 残念・残念・ホント〜に残念
●スポーツ・ニュース編
ホテルに戻りTVのスポーツ・ニュースを見る・・・・
ぐわ〜、坂本選手の、か・顔が・・あんなに腫れていたとは・びっくり仰天・会場での「残念」との気
持ちが「あれじゃ〜しゃーない」に変わる・・・
●VTR編
自宅に戻りVTRで試合を振り返る
1R: 坂本選手2度のダウンを奪うまではいい動きをしている、しかし・・・セラーノ選手のダメージは
やはり浅いようだ!目がシッカリしているし、動きもスムーズ特に2度目のダウン後はピンチに
動揺せず相手の動きをよく見て、強烈な左アッパーを決めてますね。
む〜ん、この左アッパーを決めたことはセラーノ選手にとって自信になったのではないだろうか?
2R: 生観戦では・・なぜ坂本選手の動きが鈍ったか?疑問に思ったラウンド・・・・
VTRで見直すと・・セラーノ選手は坂本選手との間合いをうまく外し・・・・0分28秒セラーノは左
アッパーを決めます。このあと坂本選手の動きが鈍り、右目を気にする仕草が見られる・・・・
結果論ですが・・この左アッパーが試合を決めたようです・・・・
3R: セラーノ選手は坂本選手との間合いをうまく外し、接近すると左アッパーを突き上げ、ロープに
詰まるとガードをかため、クリンチする。セラーノ選手は坂本選手の動きを読んでいるように感じ
られる。しかも・・・・坂本の動きは単調だ!
4R: 坂本選手の動きがよくなった、今までセラーノ選手に間合いを外されていたのが、接近できる
ようになった。坂本選手のボディー攻撃も印象に残る。
5R: 坂本選手の動きが益々よくなる、クリーン・ヒットはなかなか奪えないが・・・・しかし・・・・
坂本、負傷によるTKO負け。
坂本選手にとって残念な結果であったが・・・・改めてVTRをみるとセラーノ選手が1R,2度のダウ
ンのピンチに動揺せず盛り返したうまさが目につきました。
それと坂本選手の攻撃が単調であったのが目立った・・・・4度目の挑戦があるなら、攻撃面あるいは
ディフェンス面でプラス・アルファの成長が必要であると思った。
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