●2000年6月11日日 WBC世界バンタム級タイトル・マッチ
 ウィラポン・ナコンルワンプロモーション(タイ)
                  VS西岡 利晃 TV観戦記

 西岡選手ですがウィラポン選手のパンチをはずしまくりましたね。しかし、残念ながら攻撃の糸口が
見いだせないまま終わった感じです。

 公式採点は115−113,116−112,116−112でウィラポン選手の判定勝ちでした。

【1R】
 西岡選手ジリッジリッとフェイントを交え、間合いを計ります。ウィラポン選手は相手の出方をうかがう
様子。それにしても両者のディフェンスはイイですね。パンチが当たりません。

【2R】
 西岡選手1Rと同様な動きですが、左右の動きが加わります。距離を詰めてはパンチを放ちます。ウィ
ラポン選手は後手に回っている感じ、しかし、ゴング直前、右をズバットのばします。

【3R】
 西岡選手ヨコの動きは少なく距離を詰めてはパンチを放ちます。しかし、ウィラポン選手のディフェンス
もよく当たりません。

【4R】
 西岡選手トリッキーな動きを見せパンチを放ちます。ウィラポン選手のディフェンスもよい。ラウンド後
半ウィラポン選手グイグイ出てきます。西岡選手もすぐれたディフェンスでパンチを当てさせません。

【5R】
 どうも流れはウィラポン選手のようです。グゥイッと前に出てパンチを放ちます。西岡選手もすぐれたデ
ィフェンスでパンチを当てさせませんが、プレッシャーで手数が減っているようです。
 しかし、ウィラポン選手の動きはやや重いように感じられます。まだリズムに乗り切れていない感じです。

【6〜7R】
 ウィラポン選手攻勢に出ます。西岡選手は応戦的です。西岡選手トリッキーな動きを見せますがパンチ
を放つときはトリッキーではありません。このスタイルが板に付いていないのか?しかもパンチを放つとき
力みも見られます。攻撃の糸口が見つからない感じ。 
 うゥ〜ゥ〜〜ん、このまま行くのか???

【8R】
 ウィラポン選手グイグイ攻勢に出ます、当たりは浅いのですがパンチがあたりはじめます。西岡選手、
防戦的です

【9R】
 0:28西岡選手のワン・ツーがヒットします。この試合はじめてのクリーン・ヒット!西岡攻勢に出ま
すが・・・・ウィラポン選手ガードを堅め、西岡選手のパンチをはずし、この劣性を難なく切り抜けます。

【10〜12R】
 西岡選手、距離をとって動き回りますが、ウィラポン選手、前に出てパンチを振るいます。このパンチは
当たりませんが、強烈なプレッシャーになっているようです。
 西岡選手、攻撃の糸口が見いだせないまま、手数も徐々に減り、後手,後手に回っています。
 トリッキーな動きは失われ、ウィラポン選手が前に出ると後退します。

 結局、このまま試合は終了します。

 やはり経験不足が出たのではないでしょうか?

 例えば、距離をとって動き回っても攻撃のときは真っ直ぐです。動きながら徐々に距離を詰めジャブを
当てるとか・・・・ウィラポン選手が前に出るときサイドに回り攻撃を仕掛けるとか・・・・難しいか・・・・

 まあ、素人がエラソーに書くと簡単ですが、ウィラポン選手は強烈なプレッシャーと要所,要所でズバズ
バ・パンチを放ち、それをさせません。

 ふと、思ったのですが・・・・この試合を見てウィラポン選手を倒すのは極端なイン・ファイターか?極端な
アウト・ボクサーか?と思っていましたがアウト・ボクサーの方が確率が高いような気がしました。


 デパート越後屋の素人採点

  R   1  2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12  T
ウィラポン − 9  − − − −  − − − − − − 119
 ニシオカ 9 −  9  9 9  9  9  9 9  9 9 9  109
 
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