●2001年 2月17日 WBA世界ライト級タイトル・マッチ
 畑山 隆則 vs リック吉村(アメリカ) TV観戦記

 ちょっと変な言い方ですがお互いの長所を潰し合う試合!ジャッジ泣かせのいい試合でした。

 序盤は畑山が前進してプレッシャーをかけます。リックはバック・ステップでジャブなどロングのパンチで
相手を牽制し接近すればクリンチします。ただしリックがやや押されている感じでした。

 そんな中,先手を獲ったのはリックでした。畑山の動きを見切ったようにリズムが出てきました。
 ジャブ,ワン・ツーで相手の出鼻をくじく。ワン・ツーもツーのテンポをずらしたり,すくい上げるアッパーを
打ったり・・・・ガードを明けて相手を誘いクリンチしたり。クリンチも頭を押さえたり,絡めたり・・・・テクニシャ
ンぶりを発揮します。

 畑山は前進してリックを追いますがリックのペースにはまった感じがしました。単発のパンチはあたります
が・・・・連打が出ません(出せない)。
 この状況で畑山のパンチは大振りになりますが,ディフェンスがおろそかにならないのは流石です。

 この状況を・・・・リックの老かいなテクニックを取るか?畑山の攻勢を取るか?ジャッジの評価が分かれた
のでは・・・・

 10Rになると畑山のペースが上がります,11Rには畑山がクリーン・ヒットでリックをぐらつかせます。12
Rはリックも踏ん張り結果は判定になりました。

 さあ、判定結果発表です。TVを観ながらハラハラ・ドキドキ・・・・111−116 畑山,115−112 リック,
114−114 で三者三様のドローでした。

 やはりジャッジの評価は分かれたようです。

私の採点は    

畑山  9 10  9 10 10  9  9  9  9  9 10  9 112
ラウンド  1  2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 合計
リック 10  9 10  9  9 10 10 10  9 10  9 10 115

 9Rリック,ホールドによる減点含む

 実は正直にいっちゃうと9Rあたりで畑山の負けを覚悟しました。


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