●WBA世界スーパー・バンタム級タイトル・マッチ
ヨーダムロン・シンワンチャー(タイ) VS 佐藤 修 TV観戦記
佐藤 修選手 おめでとうございます!そしてゴメンナサイ・・・・
私はあなたが世界チャンピオンになるとは思っていませんでした。前回のウィリー・ホーン戦で後半フラフラ
になったホーンを捕まえられなかった姿に【世界の器ではない】と勝手に判断してしまいました。
ホントにゴメンナサイ・・・・
試合展開を振り返ると
序盤,足を使うと予想されたヨーダムロンですがベタ足で強打を振うスタイルでした。3ラウンドあたりから
リズムをつかんだようで柔軟なボディーワークを発揮し,回転の速い連打,細かいジャブ(チョンチョンパン
チと勝手に命名)を繰り出します。パンチ,ディフェンス共にバリエーション豊富!
佐藤は接近しての上下を打ち分け,ディフェンスはブロック中心です。私の印象ではボディはかなりヒット
していたようです。また,ヨーダムロンのパンチをしっかりブロックしていますが,ヨーダムロンほどのバリ
エーションはなく,やや佐藤劣勢の印象でした。
さて、4ラウンドになるとヨーダムロンの勢いがやや鈍ったように感じられました。佐藤も相手の動きが読
めてきたのでしょうか?以後6ラウンドまでは一進一退の攻防ですが,正直な印象はお互い攻めてに欠け
る印象でした。
7ラウンドの序盤やや佐藤が打ち勝ちました。今までのラウンドでは、ここからヨーダムロンに反撃を許し
ましたが・・・・ボディー攻撃から右フック2発でヨーダムロンからダウンを奪います!
しかしヨーダムロンはヒザをつきながらもカウントを冷静に聞いているようでした。ガードを堅めて佐藤の
猛攻に備えたヨーダムロンですが,佐藤の連打を浴びロープまでよろけるとロープの反動で頭からダイブ
するように派手にダウン!(私はこれで決まったと思った)!
しかしヨーダムロンは立ち上がります(さすがチャンピオン!)頭を叩き気合いを入れ直します。佐藤の
猛攻に対してガードを堅めパンチを強振し対抗します。しかし、すぐに佐藤に押されロープにつまると守勢
一方になります・・・・しかし,ここでゴング!ヨーダムロンはゴングに救われます。
8ラウンドのゴングが鳴りますがヨーダムロンなかなか出てきません。どうやらマウスピースを忘れた模様。
斜に構えた私は時間稼ぎの作戦?思ったが(本当に慌てたのかもしれないが)ここでレフェリーは減点1を
宣告!
ここからヨーダムロンは必死の反撃を開始します。ボディ,顔面にパンチを振るいヒットさせます。佐藤は
ガードを堅め打ち合いに応じます。そして1:18ボディ・フック2連発が決まるとヨーダムロンはワン・テンポ
遅れて大の字に倒れます!もはやカンウントの必要なしと思いましたがレフェリーはしっかりカンント!カウ
ント・アウト!KO決着での新チャンピオン誕生となりました。
最後に私の採点
ラウンド | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
ヨーダムロン | 9 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 7 | |
佐藤 | 10 | 9 | 9 | 10 | 10 | 9 | 10 |