●2002年10月10日 WBA世界ミドル級タイトマッチ 
                ウィリアム・ジョッピー(アメリカ)VS保住 直孝 TV観戦記

 '96年タイトル奪取、以来2度の失冠があるとはいえ6年間世界のトップを張ったジョッピー。
挑戦者よりチャンピオンの方が実績も貫禄もあるのが当然。とはいえ保住に勝ち目はないと思われるほど実績の差
は歴然である。

 前半のラウンドで保住のKO負けを予想していたので10RTKOしかも保住ダウンなしの結果は意外でした。

 試合展開はジョッピーがヒット&ラン&ランでスピーディーなパンチを打ち込み、素早い脚さばきを見せます。また攻
防の切り替えも素早く保住とはスピードの差を感じさせます。
 保住はカードを固め顎を引きクラウチング・スタイル前進し距離を詰めてパンチを放ちます。また、ボディー攻撃が再
三ヒットしたのが光ります。

 ペースは終始ジョッピーが支配し手数を多く出しパンチをヒットさせます。また、4Rと7Rには打ち合いに応じて保住に
ダメージを与えます。
 保住はカードを固め顎を引き急所をはずすようにしますが、あれだけ打たれればダメージは相当なものでしょう。にも
かかわらず前進してジョッピーを追う姿は気迫を感じました。しかし、酷評すれば、それしか策がなく攻守ともに一本調
子でジョッピーを追い詰めるまでには至りません。

 決着のついた10ラウンドはアッパーのクリーンヒットで保住にダメージを与え。その後の連打でフラついたところでレ
フェリーストップとなりました。

 因みに私の素人採点でもフルラウンドジョッピーでした。


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