●WBA世界ミニマム級タイトル・マッチ
 新井田 豊 VS エルベルト・ゲホン(フィリピン)

 久しぶりのボクシング観戦になりました。最近はボクシングのTV中継がめっきり減ってさびしい限りです。
K‐1やプライドでは外国人選手が活躍しても視聴率が稼げるが、ボクシングは日本人選手が活躍しないと数字が稼げ状況である。

 この試合の前半は両者が相手の長所を殺す展開に感じました。新井田は距離をとりタイミングを計り中に入ってパンチを当てる試合運び。ただし一発パンチを当ててすぐに離れるのでやや逃げている印象があり積極性にかける印象。
 TV中継では新井田有利といった雰囲気でしたが、私は一発ヒットさせてから離れるのでなく、もう一発ヒットさせてからでないとジャッジは逃げている、消極的として観るのではと思いました。
 しかし、後半は積極性が出てきて連打が出るようになった。10Rで偶然のバッティングで判定となり2対1の判定で新井田の勝利となった。後半の積極性が良い結果をもたらした。

●WBC世界バンタム級タイトル・マッチ
 長谷川穂積 VS ヘラルド・マルチネス(メキシコ)

 長谷川の完勝であった。1Rから主導権を握った。私は初めて見たのであるが、左ストレート(長谷川はサウスポー)がノーモーションでスムーズに出るのに驚いた。ウィラポンは右構えであるが利き腕のパンチがノーモーションでスムーズに出るパンチを武器にしている。対戦相手の技を会得したのだろうか?
 攻撃面では上下の打ち分け、特にボディ攻撃によってマルチネスをくの字状態に追い込んだ。戦績を見るとKO率が低い(不思議だ)。ディフェンス面ではマルチネスにクリーンヒットを許さず、ブローブによるブロックよりもボディワークによるディフェンスが光っていました。最近の判定はブロックによるディフェンスは評価が低いので、これも大きな武器になりますね。

 挑戦者のマルチネスは主導権を握られ3Rにダウンを奪われながらも果敢に闘いを見せてくれました。

 それにしても、初防衛戦をKOで飾ったのは久しぶり(私が見たうちでは薬師寺以来?)でした。


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