●2006年 3月25日 WBC世界バンタム級タイトル・マッチ
 長谷川穂積 vs ウィラポン・ナコンルアンポロモーション(タイ) TV観戦記

 あのウィラポンが負けた、前のめりに倒れて負けた。衝撃的なシーンだった・・・・・・あの強い強いウィラポンに、今日は迫力がなかった、オーラを失っていた。挑戦者37才世代交代を感じた。ちょっぴり寂しかった。

 私はもっと接戦になると思っていた、それがどうだ!

 長谷川のスピード、特にディフェンスのスピードは驚異的だった。あの勘が鋭くミスブローの少ないウィラポンのパンチが当たらない。西岡を苦しめたノーモーションの右だって見切っている!動体視力に優れたウィラポンの鉄壁のディフェンスを突き破り、パンチを決める。

 長谷川のスピードに翻弄されるウィラポン。しかし、劣勢を挽回しようと前に出て突破をはかる。7ラウンド、8ラウンドはウィラポンに流れが傾きかけたが・・・・9ラウンド長谷川の右カウンターパンチがウィラポンの顔面を捉えると、ウィラポンは前のめりに倒れてた。必死に起き上がろうとするが足に力は入らない。その様子をみてレフェリーは試合を止める。

 長谷川穂積、いったい彼のどこにこれほどのパワーが隠されていたのか?21戦6KOの戦績。それが世界戦2連続KO勝利。

 まったく危なげない勝利!おめでとう長谷川穂積!!

 長谷川穂積の勝利でうれしい気持ちと、ウィラポンの衰えがちょっぴり寂しかった。



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