●1998年8月23日 WBC世界バンタム級タイトル・マッチ
 辰吉丈一郎VSポーリー・アヤラ(アメリカ) TV観戦記

 世界タイトルマッチを2試合続けて採点しながら観ると、仕事の疲れも重なり集中力が低下し
てしまいました。
 
 1Rの辰吉選手の動きを見ると、パンチにスピード,キレがありました。しかし、フットワーク
がやや鈍く見えました。

 対するアヤラ選手はオーソドックスな戦い方、ジャブを基本に攻撃を組立ている。

 私はアヤラ選手のジャブがヒットしていたので、高く評価しました。

 そんなことよりも、この試合!辰吉選手の短所が目についた!

 辰吉選手の短所はズバリ(でもないか)ディフェンスの甘さ!
 ガードを下げて戦うのですが、相手のパンチを,するり,するり,とよけるディフェンスなら高く
評価します。

 しかし、試合を見ていると「軽いパンチはもらい,強いパンチはかわす」ように見えます。

 ・・・・・・

 「ラウンドが進むと、相手の選手は軽いパンチがヒットするのでリズムをつかみ、強いパンチもヒッ
トするようになる。
 この状況に辰吉選手はあせり、冷静さを失い、意識が攻撃一本槍になり、ノーガードで真っ正面から
突進する。
 相手の選手はノーガードで真っ正面から突進する辰吉選手に的確にパンチをヒットさせる。
 薬師寺選手,サラゴサ選手との対戦での敗因はこんな感じだったと思います。
 ただし、辰吉選手は驚異的な打たれ強さをもっているので、この短所を補っている。

 アラヤ選手との対戦を見ていると「こんな光景が頭によぎりました」ヒヤヒヤ(^^;


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