●1998年12月23日 WBA世界Sフライ級タイトル・マッチ
 飯田覚士VSエスス・ロハス(ベネズエラ) TV観戦記

 飯田選手が負けましたが・・・・この試合をTVで観戦して感動しました。
 右肩脱臼のアクシデントの中・・・・右がほとんど使えない中・・・・そんな苦しい状況でも
勝負をあきらめない精神力の強さと、冷静さは感動的だった。感動をありがとう!飯田選手!

 さて、問題の右肩脱臼以降のラウンドをどのように対処すべきか?TVを見ながら私なりに作
戦を考えてみた。

1:試合を棄権する。
   これは、今後のボクサー人生を考えて試合を棄権する、つまりOK負けを受け入れ、リター
  ンマッチに賭ける。

2:打ち合いでOKを狙う
   これは、かなりハイリスクな作戦でしょう。まず、せっかく戻った肩を再び脱臼する可能性
  が高い。
   右のパンチのパワーもかなり落ちている状態でしかも、飯田選手はハード・パンチャー
  でない・・・・OK勝ちに持ち込む可能性が薄い。また、ロハス選手の技術を考えると7Rを
  すぎたら飯田選手自身が失速する可能性が高い。

3:左カウンターでOKを狙う
   右は相手選手のパンチのブロックに使い、左のカウンターパンチでOKを狙う。

 結果的には6Rでは作戦2で戦ったようだが、飯田陣営は7R以降は作戦3に切り替えたように思
われる。私は妥当な作戦だと思う。
 翌日のスポーツ報知を見ると作戦3には批判的なコメントが記載されていたが・・・どーせ、左カ
ウンターでOK勝ちをしていたら、見事な作戦!云々てなコメントになっていただろう。
 
 やはり、私は作戦3が勝利の可能性が一番高いように思うが・・・・

 そーいえば、ロハス選手がタイトルを失った時、右肩を痛めた状態で試合をして李 烈雨選手に判
定負けしたのではないか?なにかの因縁か?

 TV放送では飯田選手引退との報道がされたが、スポーツ報知の記事によると「時間をかけて考え
る」になっていた。
 個人的には飯田選手に再起して雪辱を晴らしてほしいが・・・・これは飯田選手と会長,トレーナー,
スタッフが決めること、結論は急がずに、まずは肩をしっかり直しましょう。

 とにかく、感動をありがとう!飯田選手。


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