●1999年5月4日 WBC世界ミニマム級暫定タイトル・マッチ
 ワンディ・シンワンチャー(タイ)VSウルフ時光 TV観戦記

 5月10日午前2:20よりWBCミニマム級タイトルマッチのTV放送がありました。

 私の読んだ新聞報道では、一方的展開、ジャッジ・ペーパーも一方的でしたが・・・・
TVで見た印象は違い。時光選手は大いにワンディー選手を苦しめたと思います。

 さて、試合展開ですが、時光選手は素早いフットワークとパンチのスピードと手数で勝負!
ときおり、打ち合いがあり、ここでも手数で勝負!と自分の持ち味を発揮したと思います。

 対する、ワンディー選手は、時光選手の素早いフットワークを無理に追いかけず、ジリジリ
距離を詰め正確なパンチで対抗する。

 1〜7Rまでは、このような展開で両者ともに、ほぼ互角の戦いですが・・・・ポイントを
振るとしたらクリーン・ヒットの数でワンディー選手となるでしょう。

 さて、さて、この試合のターニング・ポイントは8Rだったと思います。

 0:11、時光選手の左でワンディー選手がバランスを崩し右ヒザと右手をキャンパスに付く。
しかし、判定はスリップ!
 ここで時光選手は積極果敢に攻めますが、ワンディー選手のクリンチで流れが分断されてしま
う。このラウンドの前半までは明らかに時光選手が支配していましたが、ジリジリとワンディー
選手の反撃を許してしまった!

 9Rになると、今までのダメージの蓄積か?時光選手のスピードが鈍くなってきました。こうな
ると、試合展開はイッキにワンディー選手に流れます。

 最終ラウンドは時光選手、積極的に攻めるが次第にワンディー選手のペースにはまり。2:42
ワンディー選手の左フックで時光選手がのけぞり、その後の連打で棒立ちになった、ところでレフ
リーのストップが入りました。

 結果的には12RTKOでしたが、時光選手は世界チャンピオンの潜在能力があると思いました。

 解説の渡辺二郎氏も「私も1回目は失敗しました」と語っていました。この敗戦を糧に次の試合
に活かしてもらいたいです。


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