●ブラームス 交響曲 第1番
 エフゲニー・ムラヴィンスキー/指揮
 レニングラード管弦楽団
 録音:1949年
 MELODIYA/BMG BVCX-4021



 
 「寸分の隙もない」レベルの疑問でなく次元が違う。それほど強烈な印象を与えた演奏であった。
ピンと張り詰めた空気が支配するピアニッシモ。硬い塊が飛んでくるようなフォルティシモ。
 ここでムラヴィンスキーは徹底的に曖昧さを排除し、贅肉を削ぎ落とし、凝縮された硬質な響きを構築す
る。そして速めのテンポで一気呵成に驀進し、さら一気呵成の爽快感までも排除してピリピリした緊張感を
貫くのである。
 
 私の勝手な想像であるが、あまりの凝縮された演奏ゆえ馴染めない人も居るだろう。正直に言って録音状態
はあまりよくない、これが鮮明な録音だったら?と想像するだけで私は恐ろしく感じるほどである。


 04/06/14


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