●ドヴォルザーク 交響曲 第9番 「新世界より」
 コンスタンティン・シルヴェストリ指揮
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1957年7月
 EMI TOCE-7257



 クレンペラーが血沸き、肉踊らない「新世界より」ならシルヴェストリの演奏は血沸き、肉踊る演奏である。
我々が期待する以上の興奮と熱気に包まれている。

 速いテンポでグイグイ進む進行は荒削りなほどパワフルで聴き手を圧倒する。

 しかし、この演奏は単なるイケイケ無法地帯演奏ではない。例えば第1楽章の第2主題フルートで演奏され
る主題はドヴォルザークがアメリカ滞在中に触れた黒人霊歌の主題によっているといわれているノスタルジッ
クなメロディーである(因みに私はビビデ,バビデ,ブーと親しんでいる)。この主題を速めのテンポで素っ気な
く流してしまうのである。しかし、その素っ気なさがはかないノスタルジーとして伝わってくる。心憎い表現である。

 ところで私の持っている
EMI TOCE-7257盤は録音の継ぎ接ぎがハッキリ判る雑な編集である。他の盤もそう
なのだろうか???

 因みに私がこの録音をはじめて聴いたのはLPレコードでした(15,6年昔の話)であった。私のかすかな記憶
では若干編集が雑であったが・・・・これほどではなかったと記憶している。
 余談ですがジャケトには交響曲 第5番 「
新世界より」と記載されていた。そう昔は5番と呼ばれていたんだよ
ね。しかもモノーラル・カッティング盤でした。


 
01/07/14

 
前に戻る  ホームに戻る