●マーラー 交響曲 第2番 「復活」
ズービン・メータ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
イレアナ・コトルバス(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)
録音:1975年2月
DECCA 466 992-2(輸入盤)
マーラーの「復活」は強烈な音楽作品である。激烈な第1楽章、穏やかな第2楽章、俳諧的な第3楽章、瞑
想的な第4楽章「原光」、「復活」の壮大なドラマが展開する第5楽章など仕掛けが多くマーラーの描き出す壮
大なドラマが展開される。
私が最初に聴いたのは数年前にクーべリック指揮バイエルンRSOのCD(DG盤)だった。最初、両端楽章
の激しさ、押し付けがましさに閉口した。やがて世の中に、こんな凄い音楽が存在するのかと思った。
その後コバケン指揮/日本フィルのライブを体験した。第5楽章のコーダーで合唱が上から降り注ぎ、オル
ガンが鳴り響き、オケが咆哮する迫力に涙したものだった。
そんな私であるがハッキリいってマーラーの「復活」はくどい、冗長である!と思う。このくどさ、冗長のおか
げで、80分前後の曲が体感的にはもっと長い大河ドラマのように感じる。これがマーラーのしたたかな計算
だったのでは?と勘ぐってしまう。
手元に有るCDを調べるとクーベリック,クレンペラー,バーンスタイン、どれもマーラーの演奏に関して定評
のある指揮者のCDばかりである。武骨なクレンペラー、こってりのバーンスタイン、中庸の美学を貫くクーべ
リックと紋切りしてしまったが、ここで採り上げるメータはメリハリ系。速めのテンポでここぞ!という所でテンポ
を落としタメを作る、テンポの加減速を多用しても爽快感を失わない巧みなテンポ設定を感じさせます。
さらにウィーン・フィルが色気のある音色で甘美に甘いメロディーを歌ったり、楽器が傷むのでは?と心配す
るほど打楽器が轟くなど、マーラーの描いた音楽の激情、起伏をたっぷりと聴かせます。
若きメータの快演!と普段は紋切り型の表現を嫌う私ですが素直にしたがってしまいます。
録音は1975年ですが異常なほど生々しく演奏の魅力をより引き出しています。
04/09/22
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