●タイスの瞑想曲のあれこれ
●ピアノ伴奏版
1:フリッツ・クライスラー(Violin)
カール・ラムソン(Piano)
録音:1928年2月
Victor VICC-5049
クライスラーのヴァイオリンは芯の強い音色でタンタンと弾き進む、その中でスタッカート、ポルタメント、
素早い節回しを聴かせるが、この表情付けが浮き上がっている印象です。
2:アルテューユ・グリュミオー(Violin)
イストヴァン・ハイディ(Piano)
録音:記述ナシ
PHILIPS MP-166
グリュミオーのヴァイオリンは明るい音色で堂々と弾き進む。中間部でテンポが速くなるが、あくまでも
堂々と弾き進む感じです。
3:天満敦子(Violin)
有馬志享(Piano)
録音:1989年9月
ART union ART-3013
写真撮影:閑野欽次
天満のヴァイオリンは鋭く、艶のある芯の強い音色で確信に満ちて弾いてゆく。これといった表情付けを
することなく強く弾く感じです。
4:チョン・キョン=ファ(Violin)
イタマル・ゴラン(Piano)
録音:1998年8月
EMI 7243 5 56827 2 7(輸入盤)
Front cover:Photo-Mike Owen
冒頭のピアノがハープのような音色にまず驚く、キョン=ファのヴァイオリンは鋭い透明な音色でスゥー
と弾き進む。キョン=ファは自らのパッションを少しづつ解き放つように高揚させ中間部を弾き進む。
そしてスゥーと冒頭のメロディーに引き戻る。
そして、コーダで名残惜しむような切々とした雰囲気をつくりだす。
私の書き方が悪く、表情付けの多い濃厚な演奏を想像してしまいそうだが違う!表情付けは抑えて、
鋭い透明な音色でスゥーと弾き進むのです。
●オーケストラ伴奏版
5:前橋汀子(Violin)
小泉和裕(指揮)
東京都SO
録音:1982年12月
SONY SRCR-2091
Cover Photo:Kishin Shinoyama
前橋のヴァイオリンは、艶々した強い音色で歌い抜く、曲が進むにつれ、その表情は深く濃く変化して
行く、コーダも力強く弾かれます。
6:ナージャ・サレルノ=ソナンバーグ(Violin)
ジェラート・シュウォーツ(指揮)
ニューヨーク室内SO
録音:1987年8月
EMI TOCE-3358
まず冒頭のスロー・テンポに驚かされる、しかし重々しい雰囲気はない。ナージャのヴァイオリンは細く、
鋭く、芯の強い音色で歌ってゆく、その歌い方は音楽を溺愛することなく弾かれます。
●6種類を聴き終えて
強く印象に残ったのはチョン・キョン=ファ盤とナージャ盤でした。
00/01/21
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