●モーツァルト 交響曲 第38番 「プラハ」
 ブルーノ・ワルター指揮/フィレンツェ五月祭オーケストラ
 録音:1954年5月25日(M,L)
 WING WCD−57
 (ブルーノ・ワルターのイタリア紀行) 



 ます、気になる録音状態ですが・・あまり良くないのですが、音の割れ、ヒス・ノイズが少な
いので聴きやすいです。

 最初の男性のナレーション(イタリア語?)には驚いた!(も〜、妙なる音楽がスピーカーか
ら流れる♪と、おもったら・・・ヤローの声だ!びっくりするよ〜っ(@_@))

 それは、どーでもいい。演奏は”すばらしい”

 第1楽章の導入部、威厳のある力強い響き、対比される流麗な旋律、高い緊張感のなか
で織りなされる。
 主部に入るとナチュラルにテンポが速まり音楽が展開される。このスピード感と緊張感
のなかで展開される音楽の魅力は大変なもので、例えば第2主題でグッとテンポを落とす
のだが緊張感は失われていない、そして、主題展開部の彫りの深さ、主題再現部でのなつ
かしさを感じさせる雰囲気、コーダの迫力!
 けして満足できるような録音状態ではないのに魅了されてしまう。

 第2楽章のおもいきって旋律を歌うときの豊かさ、テンポのうつろい、中間部の濃い表
現(中間部ではワルターの唸り声も聞ける!)が聴ける。しかし・・・録音状態の影響か?
第1楽章ほどの感銘は受けない、残念だ・・・・

 第3楽章、小気味よさ!がいいですね。キビキビしたテンポですすめられ(ここでもワル
ターの唸り声が聞ける!)主題展開部の緊張感、主題再現部とコーダでのティンパニの効果!
活気に満ちた音楽に魅了されます。

00/04/09


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