●HANS KNAPPERSBUSCH CONDUCTS
STUDOI&LIVE PERFORMAMCES,
1929−1944
Music&Arts CD−897(2 CDset)
CD No,1
1:バッハ 管弦楽組曲 第3番
2:バッハ ヴァイオリン 協奏曲 第1番
ウィーンPO 1944年6月(ライブ)
3:ヘンデル 合奏協奏曲
ベルリンPO 1944年3月(ライブ)
4:モーツァルト 交響曲 第39番
ベルリン国立歌劇場管弦楽団 1929年10月(スタジオ録音)
CD No,2
1:モーツァルト 交響曲 第40番
ウィーンPO 1941年11月(RRG放送録音)
2:モーツァルト 交響曲 第41番
ウィーンPO 1941年11月(RRG放送録音)
3:ハイドン 交響曲 第94番
ベルリンPO 1941年(スタジオ録音)
とにかく、収録年月日、収録曲目、まったく関連?がなく、寄せ集め状態ですね。
CD No,1のハイドンとヘンデルは以前セブン・シーズ盤が出ていたと思います。最近
TAHRA盤が出ているようです、ちょっと自信がないのですが・・・・
モーツァルトの39番は新星堂がCD化していたと思います。
注目はCD No,2のモーツァルトの40&41番です。録音年代が1940年代なので録音
状態に不安がある。また、この頃のクナ演奏で当たりが出る確率は低いような気がする・・・・
と、思いつつ、ポイント・カードもたまっていたので、実質1000円ちょっとの出費でOKだ〜っ!
勢いで買ってしまった(^^;
不安だった録音状態はCD No,1のモーツァルトは貧弱な音ですが、他はヒズ・ノイズ・音
の歪み・割れが少なく、聴きづらくない録音状態です。
ただし、マスター・テープの起因らしきキズ、レベル変動があります。
さて、感想ですが・・・・
バッハとヘンデルは馴染みの曲でないので感想はパスします。
モーツァルトの39番は冒頭のテンポが速いのに驚かされます。そして、おもしろいのが第2楽
章!テンポの変化が頻発します。貧弱な録音状態と相まって、この部分が浮き上がります。
と、まぁ、録音状態が貧弱なので感想はこんなところでしょうか。
モーツァルトの40番は驚きです。
第1楽章のゆったりとしたテンポ、弦のさざ波にのって第1主題がポルタメントをともなって現
れる。第1主題の呈示の終わりに間をあけ、しみじみ第2主題を奏でる!
え?これがクナッパーツブッシュ?ワルターみたい!正直な感想である。
ただし、これは浅岡弘和氏の指摘(注1)のように当時のウィーンPOの演奏スタイルだったか
もしれない。
注1:浅岡弘和/著書「二十世紀の巨匠たち」芸術現代社
第2楽章の第1主題,第2主題ともに力強く演奏します。この表現はワルターとは違いますね。
やはりのワルターではないようです。中間部の重厚な感じ、終局部の感傷的な感じが印象に残ります。
第3楽章はキビキビした速いテンポのメヌエットで中間部ではぐっとテンポを落とします。このと
き曲の雰囲気・音色が変わるのにハッとさせられます。
第4楽章は何か探るように開始されます。スケースの大きい、落ち着きはらった音楽を創造して行
きます。主題展開部では何か沈み込む味わいが感じられます。
モーツァルトの41番の第1楽章は速いテンポです。クナッパーツブッシュというとテンポが遅い
との先入観をもってしまいますが、ジュピターでは速いテンポでキビキビ進めて行きます。
ただし、主題展開部直前の木管のパッセージでテンポをぐっと落とし深い味わいを出します。
第2楽章はほとばしるカンタービレに驚かされます。第3楽章はなにげなく開始され、しだいに熱
気がこもってきます。中間部の最後のメランコリックな感じが印象に残ります。
第4楽章の快活で彫りの深い音楽が展開されます。これこそジュピターのフィナーレだ!とエラソー
なことをいいたくなります。
ちょっと、誉めすぎかな?と思いましたが・・・・クナとモーツァルトでは相性が悪い気がしていました
が結局、私の思い込みにすぎませんでした。特に41番が気に入りました。
ハイドンは1928年のベルリン国立歌劇場管弦楽団盤,1942年のベルリンPO盤(ともにSP
復刻・WING盤)と1950年のベルリンPO盤(ライブ・TAHRA盤)を所有しています。
驚愕のニックネームとなった第2楽章の強奏、各部に頻発するテンポの変化、演奏スタイルは共通し
ています。
ただし、時代が進むにつれテンポがだんだん遅くなっています。となると、やはり1950年のベル
リンPOとのライブ盤が一番聴きごたえします。
それと、1942年のWING盤と今回の1941年のMUSIC&ARTS盤は同一音源に思えます。
99/07/08
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