●スメタナ 交響詩「わが祖国」
 
パーヴォ・ベルグルンド/指揮
 シュターツカペレ・ドレスデン
 録音:1978年 3月
 EMI 7243 5 73521 2 3 (輸入盤)
 Cover Painting ; Erik Dom Bodom


 ベルグルンドというとシベリウスのスペシャリストとのイメージがこびりついている。ネットで調べるとベルグルンド自
身がシベリウスの研究に打ち込み、交響曲全集を3度録音している。大手CDショップでベルグルンドのCDを検索す
るとシベリウスが多くヒットする。

 <ベルグルンドはシベリウスのスペシャリスト>これを否定するつもりはないが、

 イコール<シベリウス以外、聴く価値がない?> そんなことlはないはずだ!

 そんな数少ないシベリウス以外の録音からスメタナの交響詩「わが祖国」を聴いた。そして驚いた!

 ベルグルンドのシベリウスの演奏から抽象的でクールな演奏を想像していたが・・・・飛び出した音楽は迫力満点、
怒涛の熱演、パワフルでスリリングな演奏が展開されていた。
 驀進するテンポ、金管の強奏やティンパニーの強打による強烈なアクセント、リズムの斬れ、溢れんばかりのエネ
ルギー!しかも強固なアンサンブルを構築している。

失礼ながらあの顔からは想像できないハードな演奏が収録されているのである。

 例えば、「シャルカ」のコーダー。その豪腕でオケをグイグイとリードし畳み掛けるテンポで曲を締め括っている。そ
して後半の「ターボル」、「ブラニーク」では情熱的で迫力に満ちた演奏を聴かせる。
 情熱的といっても感情が先走るような情熱でなく、盛り上るほどキリリと引き締まり隙のない音楽を構築してる。

 <豪腕ベルグルンド> こんな言葉を連想してしまった。




 03/11/10


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