●ストラヴィンスキー バレエ音楽 「春の祭典」
 コリン・デイヴィス/指揮
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 録音:1976年 11月15日
 PHILIPS 416 498-2




 前回感想を書いたC.デイヴィスの幻想交響曲がよかったのでC.デイヴィスによる春の祭典を取り出し
て聴いて一言「おお〜ぉ,デイヴィスじゃ!」である。

 私が感じたのは幻想交響曲と同じ手法である。繊細かつ緻密であり,直情的な迫力よりストラヴィンス
キーの描き出した響きや楽器の混ざり具合を丹念に描いて行く手法。
 そして冒頭からエンジン全開でなくボウテージを徐々に上げて行き頂点で爆発するのなく,むしろ引き締
めることによって奥行きを作り出す手法。

 正直に白状すると,はじめてこの盤を聴いたときは迫力不足を感じた「ハルサイは直情的で荒々しい迫
力が命」C.デイヴィス盤はティンパニが弱々しく迫力に欠ける!?
 いま思うとなんと浅い聴き方をしていたのだろう。いま聴くとあえて押さえたティンパニの響きからズッシリ
とした底知れぬ迫力を感じる。

 私もこんな渋い演奏がわかるようになったのさァと優越感に浸れるCDであった。


 02/01/31



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