チャイコフスキー
 ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
 キリル・コンドラシン/指揮
 マルタ・アルゲリッチ/ピアノ
 バイエルン放送交響楽団
 録音:1980年2月7&8日(ライプ)
 PHILIPS 446 673-2(輸入盤)


 この曲には少々思い出がある15(才)の春だった。あるドキュメンタリー番組でこの曲が効果的に使
われていた。この曲が聴きたくなり図書館でレコードを借りることにした。
 しかし、曲名が判らない???図書館のお姉さんに「パパパパーチャ!パパパパーチャ!」と高らかに
メロディーを歌い上げ「この曲探してます!」なんていう度胸がなくベートーヴェン?シューマン?と手
当たり次第にピアノ協奏曲のレコードを借り針を落としていた(当時はLPレコードの時代であった)。

 因みに、そのお姉さんはとても素敵な方で(推定 21歳 身長156cm 体重47kg B83 W60 H86)私は、ほ
のかな恋心をいだいていた。

 さいわい数回目にしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲を借り初期の目的は達成できた。さて、最初に聴
いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲がアルゲリッチ&コンドラシン盤だったのは幸福な出会いだったのか?
不幸な出会いだったのか?

 このLPレコードの帯には「そのとき、ピアノは火を噴いた!」とんでもないコピーが躍っていた。テロ
厳戒中の現代では絶対に許されないコピーである。切れるコンドラシン、暴れ馬アルゲリッチ、白熱バトル!
古館伊知朗氏ならこう表現しただろう・・・・しかも、この表現がまったく大げさでなくマトを射ていると思っ
てしまうのが恐ろしい。テンポも全体的に速めで、その中でアルゲリッチの強靭なタッチ、閃き、パワーが
漲り。それに触発されて張り合うコンドラシン&バイエルンRSOの面々によって扇動的な迫力を生み出してい
る。

 その、おかげで今でも他の演奏が生ぬるい退屈なモノに聴こえてしまうのである。


 03/04/12

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