●シューベルト 交響曲 第3番
 フィルハーモニア・フンガリカ
 録音:1968年
 TUXEDO TUXCD 1068(輸入盤)




 ペーター・マーク様の演奏を聴いているとシューベルトとの相性がよいのでは?と思う。個人的にはパドヴァ・
ヴェネト管弦楽団とのレコーディングを期待していたが・・・・ただし1960年代末にVoxに全集を録音をしたら
しい。
 このTUXEDO盤はVoxの音源のCD(だと思われる)でカップリンは第4番「悲劇的」。
 他には「ザ・グレート」がAllegroレーベルで発売されたらしいが現物にお目にかかったことはない。
 マーク様の来日公演を調べると1984年に東京都交響楽団と「ザ・グレート」を,1986年にNHK交響楽団
と「未完成」「ザ・グレート」を演奏をしている,NHK交響楽団との演奏はFM(TV?)放送されたらしい。となる
とNHKには音源が保管されているはず?!NHK所蔵の貴重な音源を次々とCD化しているALTUSでCD化
されないか?またN響アワー,思い出のシンフォーニでTV放送されないか?密かに大きな期待をもっている。

 TUXEDO盤に話を戻して(4番の話は次の機会にして)シューベルトの交響曲は「未完成」と「ザ・グレート」が
飛び抜けて有名で、その他の交響曲の知名度はかなり低いようであるが・・・・この3番はチャーミングなシン
フォニーでその中で歌にあふれた音楽である。となればマーク様にピッタリではないか?!

 天下のシューベルト様の曲ですから魅力的なメロディーの宝庫です。マーク様はこの魅力的なメロディーを
伸びやかに歌います。最初聴いたときは恥ずかしながら気づかなかったのですがヴァイオリンのこまやかな
表情に驚きます。どうやってこのようなこまやかな表情を伝えたのか?ただ単に指揮者の指示に従ったのと
は違う音楽に対する共感みたいなものが伝わってきます。
 また木管の響きも魅力的です。奏者の気持ちよさが伝わってきます。念のためですが奏者の自己満足的な
気持ちよさとは違います。そこには今回のキーワード音楽に対する共感みたいなものが伝わってきます。

 この録音を聴いていると細部までマーク様の指示がオケに行き届いていて、それがオケの共感を伴って表
現される。『そうだ!これがマーク様の魅力だっ!』ハタと気づきました。


01/08/26


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