自称−小林聡美さんを応援する会−会長のSATO HAYASHIは、この映画は見なければ・・・・
7月26日S市から新幹線に乗り、新宿歌舞伎町「シネマ・スクエアとうきゅう」を訪れました。

 「シネマ・スクエアとうきゅう」の「ゆったりしたシート」に感動しました。イイネですね。
これで映画がオモシロければ2万円の交通費を払って見に来た甲斐があったことになります。

 期待が高まりました。

 「キリコの風景」って・・・・なにか意味ありげな題名だなぁ〜と思ってパンフレットを見るとイタリ
アの画家ジョルジョ・デ・キリコの風景画がベースになっているそうです。


 この映画、おもしろい、ツマラナイ、やや物足りない、感想がかなり別れると思います。私の独
断ですが。

 私の感想ですが・・・・ハッキリ言って「やや物足りない」です。

 村石(杉本哲太),西川(勝村政信),海田(利重 剛)の出会い。

 村石の発揮する不思議な能力。その不思議な能力に魅了される西川と海田・・・・

 村石が函館に来た目的は別れた妻・霧子(小林聡美)を捜し出して、やり直すことにあった。

 別れた元妻・霧子は西川といっしょに暮らしている。

 これらのバック・グラウンド・ストーリーは村石の回想、西川と霧子との現在の暮らしを、
織り交ぜながら、展開して行く、ここはオモシロかったです・・・・

 そして、村石は霧子が西川と暮らしてことを知る。この事実はすぐに村石・西川・霧子そ
れぞれが知ることになるのですが・・・・

 ここからがストーリーの山場になるのですが・・・・


 村石と西川:お互い実に紳士的!ここで女をめぐる激しい闘争はありません。
         紳士的な会話、やりとりがあるだけ! 
         なんで、なんで、そんなに紳士的なのぉぉぉ〜ぉ???
 
 村石と霧子:村石は「最後の晩だ。夜の街を一緒に歩いてくれ」と頼む。村石の頼みに応
         じる霧子。
         村石は霧子に自分のスゴイ能力を見せようとするのですが空振りに終わる。
         それどころか、霧子の何気ない言葉にドキッとしてしまう。

 このストーリー展開が実に淡々としているのです、もっと過激に過剰に盛り上げたら・・・・
と思ってしまうのですが・・・・。過激、過剰とまで行かなくても・・・・
ちょっと淡々としすぎでは???

 村石の不思議な能力が霧子の前では発揮されない。なぜか?

 この疑問に映画は何も答えないで終わってしまう。

 えー、これで終わり????

 やや物足りなさを感じた理由はこんなんですが・・・・

 映画を見終わってパンフレットを見ると、私のもの足りなさが解消さてた「シアワセなサ
ヨナラ」「キリコの風景はカルテだ」この言葉の意味がわかったような気がしました。

 村石の不思議な能力が霧子の前では発揮されない。なぜか?この疑問も私なりの解釈もで
きました。

 こうなると「オモシロイ映画」になるのですが・・・・

 映画はパンフレットを見て「そうね、そうね」と思うのでなく、映画は映画を見て「そうね,そう
ね」と思いたい・・・・

 そんなの「あなたの想像力が貧困なだけじゃないの?」といわれると返す言葉がないので
すが・・・・。

 でも、もしかして映画を見終わって、いろいろ考えさせるのが、監督、脚本家の狙いだっ
たのでは・・・・これは、ちょと考えすぎかなぁ。
                      

98/07/27


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