「風の歌が聴きたい」を観ました。

 見終わった感想は「う〜ん、なかなか」こんな程度でした。

 しかし、時間が経つにつれ、私の心に小さな、小さな、感動が生まれ・・・・それが徐々に、
徐々に、大きくなり、大きな感動を与えてくれた。こんな体験はじめてです。それから、この映
画の色々なシーンが私の心を駆けめぐりました。

 主人公、高森奈美子(中江有里)が看護婦(高橋かおり)にアドバイスする言葉。主人公、高森
昌宏(天宮 良)がシンガー・ソング・ランナーに語る言葉。高森昌宏の親父が結婚式で語る言葉。
心に響きます、染み込みます、生きる糧になります。

 この映画にはスーパー・ヒーローもスーパー・ヒロインも出てきません。普通の人が、人々の出
会いを通じてお互い成長して行く、そんな物語だと思います。
 
 脇を支える人たち、いいですね。奈美子の姉の微妙な心の動き、けして言葉に出さない・・・・
いいです。私の作文力では表現不可能なので、実際に映画を観て下さい。

 これは、私の超個人趣味ですが(笑)奈美子の親友、北沢香織(柴山智加)いいですね。彼女の
もつパワーはどんなに落ち込んだ気分でも勇気づけられる。そんなパワーを感じさせます。

 最後によけいな、お世話ですが・・・この映画、上映時間長いです、2時間40分ぐらい(この
長さは必然的なものに思います)。劇場で観るときは体調を整えて観ましょう。トイレに立つときに
貴重なセリフを見逃す可能性があります(笑)。

 さて、さて、コレを書き終えたら、また映画の余韻に浸りたいと思います。


99/09/11


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