Rhapsody in Kunya

 

 

 


 2000年12月31日(日)

 明日から21世紀である。20年前はまだ20年先だ!10年前は10年先だ!と思っていた(あまりにも当たり前
の言い方)。しかし,残り10年からは月日の流れが速く感じられた・・・・何故か?(理由を知ったからってそれが
何になるのか!)

 いま,バックにはベートーヴェンの第九が流れている。トスカニーニ指揮/NBC交響楽団/1939年録音の
NAXOS盤である。私は古い音源の熱心な聴き手ではない(だいたい1950年以前のモノは避けている)。とは言
え,この盤で聴ける”迫力”に驚いている。”迫力”と言う陳腐な言葉しか思い浮かばないのは痛恨の極みである
(後日、しっかり筆を執りたい)。
 因みに,演奏時間はタイム表示で第1楽章12:25,第2楽章12:56(繰り返しアリ),第3楽章13:05,第4
楽章23:17である。かなり速いテンポの演奏である。特に第1楽章の12:25は驚異的である。しかし、聴いて
いて違和感はない。しかも、一直線のテンポ設定ではなくテンポが揺れ,ときには大胆なほどである。

 トスカニーニ恐るべしである。

 さて、私は今日まで仕事,初仕事は1月2日(もちろん2001年の)である。正直くたびれた、21世紀のカウン
ト・ダウンは寝て過ごす。


 2000年12月30日(土)

 今年を振り返る企画〜読書編,野田俊作/アドラー心理学トーキングセミナー/アニマ2001
 
 SATOちゃんの勧めで読んだ。確かにおもしろい。○○学となると何だか難しい感じがするが、この本は実
に平易に書かれている。平易どころか脱線,脱輪,コース・アウトまでしているのが愉快だ。

 特に気に入ったのは目的論であった。「人間の行動には目的がある」そうだ、感情にもだ!
 例えば怒ったり,イライラしたりするのも,目的があり我々は目的にしたがって必要に応じて感情を自ら作り
出しているそうなのだ。
 あなたの身のまわりにやたらと怒ったり,高圧的な態度をする人はいないだろうか?これは怒りの感情を使っ
て相手を支配し、従わせる目的で作り出される。この人は怒れば相手は従う,支配出来る,黙るなどをガキの
頃に体験しこの方法に味をしめ実行しているのだ。
 次はイライラだ。あなたがタクシーに乗ったら渋滞に巻き込まれた!しかも重要な会議に遅れる!!!きっ
とイライラするでしょう。これは私は会議をこんなに大事に思ってるんだ!仕事熱心でしょ!!私っていい人で
しょ!!!と、自分自身と全世界にアピールするのが目的なのだ。おもしろいだろ。


 2000年12月29日(金)

 今年を振り返る企画〜読書編,クラシックCDの名盤〜演奏家編/文藝春秋

 この本は宇野功芳/中野 雄/福島章恭,3人による共書である。3人によるバトル・トークを期待した人!
残念でした。まぁ、それはそれとして注目したのは福島氏のあつい文章である。しかも砂糖と生クリームを加
え、シナモンでアクセントを付けたような濃厚さである。だってさ〜、「愛」とか「魂」なんて言葉が出て来るんだ
ぜ!同じ1960年代生まれの、わたしゃ〜こっぱずかしくて「愛」とか「魂」なんて言葉そう,やすやす使えない
よ。なんてほざいていますが・・・・福島氏の文章は毒のある魅力に溢れている。
 中野氏は演奏家との現場ネタをたっぷり披露してくれる。ただし、知り合いになったばかりに悪口が
書きにくいようだ。
 宇野氏は講談社現代新書のコピー,焼き直し・・・・でつまらなかった。


 2000年12月28日(木)

 今年を振り返る企画〜読書編

 藤本義一/面白く生きる心得〜生マジメ人間から脱皮する19のヒント/青春出版 
 藤本義一/自分が面白くなる知恵〜頭と心の殻を脱ぐヒント/青春出版

 人間は誰でも大なり小なり自分の作り出した主観的観念世界で生きている。もっとストレートな表現をすれ
ば、全ての出来事を思い込み,偏見,色メガネで見ている。俺は違う!と思っている,あなた(そーだ、君の
ことだ!)「こんなの常識だ!」と言ったり,思ったりしたことはないだろうか?これこそ常識という美名で語ら
れる偏見なのだ!これについて語ると長くなるので別の機会に・・・・

 藤本氏は多彩な角度から物事を観る。ときにはバラバラに砕いて再構築する。これによって常識の呪縛か
ら抜け出している(俺の思い込みか?)。また文章もおだやかに語る感じがとてもいい。ついでながら,この
本は雑誌 Big tomorrow に連載されたものである。 Big tomorrow誌では落合信彦,藤本義一,田原総一郎
の3氏が長らく人生論を連載しているが・・・・私は落合信彦のタカビーな文体は嫌いだ「なるほど」と思うのだ
が「結局,自慢話をしたいわけ〜?」と言いたくなる。一方,藤本氏,田原氏の文体は「なるほど」と素直に受け
取れる。


 2000年12月27日(水)

 今年を振り返る企画〜読書編,許 光俊/編書「クラシック、マジでやばい話」/青弓社

 タイトルに「マジでやばい」とあるがやばい話はあまりない。ようするに、広告があると書けないネタを書いて
いるのである。因みに私がやばい話しと感じたのはコンクール盤の修正,日本オケの録音に海外オケのテイ
クを使う,自家録音,現在演奏中のCD,ぐらいか???
 盤鬼平林は怒る!読んでいて「そーだよ!」と共感した。ただし、インター・ネットの世界では周知の事実ネタ
が多かった。
 許 光俊氏は普段アホ学生を相手にしているのか?、比喩のおもしろさ,言葉使い,あえてピントを外すな
ど、読み手をおもしろがせる文章である。
 鈴木淳史氏と宮岡博英氏のネタはどこが「マジやばい」のか不明!洋泉社の本と同じノリである。
  因みに,やばい話なら石井 宏/帝王から音楽マフィアまで/学研文庫の方が強烈である。ただし、やば
い話だけでなく「モーツァルト、その知られざる遺言」「百歳のピアニスト」など感動モノも記載されている。


 2000年12月26日(火)

 今年を振り返る企画〜買い物,石油ファンヒーター編

 今年,石油ファンヒーターを買い換えました。前機種は9年前に購入したT社の製品でした。このT社の製
品は大変パワフル過ぎて設定温度を下げても部屋をどんどん暖めるほど・・・・暖かくなりすぎて息苦しくなる
ありさま(>_<)/
 仕方がなくドアを開けて対処しましたが、今度は冷たい風がス〜・ス〜,足下冷〜ぇ,冷〜ぇ(;_;)
 不経済にして、環境に対する配慮が足りない生活に見切りをつけましょうとS社の製品を購入しました。注目
したのが最低暖房出力です。前機種は1.03kw(930kcal/h)もありました,今回購入の機種は0.50kw(4
30kcal/h)と半分近い出力。しかも,「ワタしゃ〜石油ファンヒーターでござんス」と言った退屈なデザインとは決別
したハイセンスデザイン。私のハイセンスなお部屋にピッタシなの\(^_^)/
 おかげさまで、ぬくぬくハッピーライフに浸っています。でもね〜ぇ、このあいだテレビを見ていてうとうと寝てし
まったのはいけませんね。気がついたらあの世だったなんて・・・・イヤですね。


 2000年12月25日(月)

 今年を振り返る企画〜買い物,ビデオ・デッキ編

 今年はビデオ・デッキを買い換えました。前機種は9年前に購入したT社のS−VHSタイプです。何故S−VH
Sタイプにこだわったのか?ふか〜〜い訳がありますが・・・・後日にネ!
 今回はM社のS−VHSタイプでGコード付きです。ビデオの留守録と言えば機械音痴族には難行苦行!私は
ノン機械音痴と自認していますが,チャンネル間違い,午前と午後の取り違い,曜日の勘違い,etc と留守録ミ
スのネタは尽きません。そんな難行苦行から人類を救ったのがGコード,Gコード様,Gコード様々!

 そんなGコード楽ちんライフをむさぼっていた怠け者に天罰が下りました。

 あれは某N局の番組を留守録したときの事です。なれた手つきてGコードを入力,確認画面をチェックして予約
完了!翌日,録画した番組を観ると僅か5分間の天気予報を録画していたのです。そうです,私は天気予報の
Gコードを入力して,確認画面をチェックしていなかったのです。あぁ〜ぁ,わたしは,わたしは・・・・・・


 2000年12月23日(土)

 今日は天皇誕生日&オーナーの誕生日です。でもオーナーは「誕生日が来てもうれしい年頃は過ぎた・・・・」
だってさぁ。まったく!この人は・・・・ブツブツ。(オーナーこれは削除しないようにネ!)

 今年を振り返る企画〜ボクシング編

 今年,観た試合では,畑山 隆則 vs 坂本 博之 がしびれました。お互いのプライドがぶつかり白熱した
試合になりました。実力的にも拮抗していましたが,個々の技術はほんの僅か畑山選手が勝っていました。ほ
んの僅かの積み重ねがKO決着につながった見応えのある試合でした。
 ショッキングな試合は戸高 秀樹 vs レオ・ガメス でした。戸高がガメスのパンチを無反応に浴びる姿は信
じられない光景でした。名護やヨックタイの試合ではブロック出来てたのに・・・・好不調より(動体視力の)衰えを
感じてしまいました。
 チョー・インジュ vs 徳山 昌守 , ジョマ・ガンボア vs 星野敬太郎 が観られなかったのが非常に残念
だ!やはりBS導入か???


 2000年12月22日(金)

 今年を振り返る企画〜スポーツ,オリンピック編

 今年のスポーツ界,最大のイベントはやっぱりオリンピックでしょうね。日本金メダル2桁はイケル!などと報
道していましたが、結果は1桁でした(^^;; 。
 TVで観ていたけども、何ですかネーェ。どの局も同じような切り口で報道している。こりゃ〜金太郎飴だな。と
冷ややかに観ていたら・・・・日本テレビはおもしろかったv(^^)v。
 明石家さんまさん,をメインに「踊る!さんま御殿!!」風にやっていた。
 メダリストに対してさんまさんが「も〜,帰って下さい」と言ったり「ビーチ・バレーってTVで言えないところも砂で
ネー」と,さんまさん,ならではと言いますか一歩間違うと大変失礼なのですが,ありきたりの質問ばかりでうんざ
り(していた?)のメダリストも大笑いでした。これこそ今までと違う切り口ですね。
 大変残念ながら,さんまさんはこの仕事は,朝は移動それから観戦,取材,戻ってきてTV放送,寝る時間がな
い寝不足でキツくて2度とやりたくないと漏らしていました。そう言わないで次も頼みます!

 無理なら藤井 隆さんかな??? 


 2000年12月20日(水)

 「ベストCD」モザイク その2  (注:諸般の事情でモザイクが入っている察して頂きたい)


●リムスキ=コルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」
 某S・C/指揮
 某MPO
 録音:記述ナシ
 某M

 某S・Cは録音嫌いだったそうだ。しかし、ラジオ放送はOK,晩年は映像付きのLDはOK???凡人の私
は理解出来ない。録音を否定するならラジオ放送もNG!映像付のLDもNG!じゃないと筋がとおらないと思
うが・・・・幸か不幸か故人の意志に反して現在はE*IやD*からライブ盤CDが発売されている。

 私は某S・Cのある演奏を猟奇的と表現したことがある。しかし、猟奇的だけではない事を強調しておきたい。
某S・Cは晩年ほど遅いテンポを好んだらしい。なぜ故人は遅いテンポを好んだのか!?真相を知る由もない
が、この演奏を聴くとその理由の一端に触れることが出来る気がする。ズバリ絡み合いである。
 メロディーの絡み合い,楽器の絡み合いが,じつに生々しく表現されている。もしこれが映像付きなら映倫が
R−18指定するに違いない。それほど生々しいのである。


2000年12月19日(火)

「ベストCD」モザイク その1  (注:諸般の事情でモザイクが入っている察して頂きたい)

●ブルックナー 交響曲 第3番
 某R・K/指揮
 某BRSO
 録音:記述ナシ
 某SF

 某R・Kについて私は穏健派,良識派の指揮者だと勘違いしていた。ところが実際CDというメディアで聴くと,
オケをガンガンに煽ることなく,絶叫させることなく,ハイテンションで張りのある演奏を聴かせる。某Mの「幻
想」や某Sの「巨人」のライブ盤では狂気と表現すると少々大袈裟であるが怪しげな雰囲気を感じることが出
来る。因みに怪しげな雰囲気はORF*Oの「幻想」やaud*teの「巨人」ではモザイク処理が施されている。青少
年への配慮か?

 某SFのブルックナーの3番もハイテンションで凄い演奏だ。さすがに曲が曲だけに”狂気”には至らないが・・・・
さらに驚いたのは録音である。とてつもなく良い、良すぎる。しかも聴衆のいない会場で収録されたようである。
するとCB*盤のコピーなのだろうか?


 2000年12月17日(日)

 「ベストCD」その4

 ●ストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
  オットー・クレンペラー/指揮
  ニュー・フィルハーモニア管
  録音:1967年3月28,30,31日
  TESTAMENT SBT 1156
 
 ペトルーシュカはバレエ音楽である。・・・・謝肉祭の日,人形使いが人形に生命を吹き込む。その人形たち
が恋の三角関係に発展,やがて刃傷沙汰に・・・・このストーリー展開,情景描写を丹念に音楽として表現する。
 もちろん間違いではない正解である!しかし、これが唯一なのか?違う切り口,表現があってもいいではな
いか!?。

 クレンペラーはあるインタビューで「君はなにをほざいているのだね。バレエの公演じゃないんだよ!私は
踊り子のいないバレエの伴奏をするつもりはない。『ペトルーシュカ』を演奏したのだよ。わかるか君!バレ
エの伴奏を聞きたければカラヤン君の演奏会に行け。指揮台にバレリーナが居るぞ!」(注)。

 さて、肝心の演奏はモーレツにおもしろい。最初は違う曲が鳴り響いた!?と思うほどであった。オーケスト
ラという集団の妙味が楽しめるのである。

 また、録音も見事である、演奏者の息づかいが伝わってくるしアビーロード・スタジオの空気の振動が伝わ
ってくるかのようだ。


 (注)100%私の創作である。


 2000年12月16日(土)

 「ベストCD」その3

 ●マーラー 交響曲 第2番 「復活」
  ラファエル・クーベリック/指揮
  バイエルン放送交響楽団/他
  録音:1969年
  Deutsche Grammopho 457 905-2

 私の愛聴盤を見てのように、聴く曲に偏りがある。まぁ、悪いことではないがすばらしい楽曲を聴き逃している
に違いない・・・・マーラーの「復活」は十数年前に聴いた記憶がある。しかし、そのときは退屈してしまった。それ
にマーラーの「復活」はCD2枚組が多く割高になってしまって、貧乏庶民にとって買いにくい(いささか強引)。と
ころが,このCDは1枚に収まっている!

 さて、最初に聴いた印象は退屈だった。押しつけがましく騒がしかったり、ネチネチと甘ったるかったり・・・・私
は「復活」と縁がないのか???
 しかし、何回目だったか?騒がしかった部分が怒濤の調べとなり,ネチネチと甘ったるかった部分は甘美な調
べとなり,最後の壮麗な盛り上がりはもぅ〜うるうる状態だった。

 最初、退屈したなんて修行がたりんようだ・・・・


 2000年12月15日(金)

 そして・・・・驚いた!鳴り響いたのは立山連峰の渓谷に降り積もる雪のように分厚く,雪崩の危うさが漂
い,雪崩のような重量感に呑まれ・・・・雪が静かに降り積もる!?
 マジ!?これが87才の長老指揮者の演奏???「老大家の枯れた芸」とは違う演奏が展開されたので
ある。まさに,目から鱗,鼻から牛乳,ミニに蛸,新庄メジャーに挑戦である。

 はずかしい,じつに、はずかしい。あまりにも低次元の偏見(高次元の偏見ってあんのかな?)で朝比奈
 隆を拒否していたなんて・・・・これでは低俗コメンテーターの政治家批判と同じではないか!穴があった
ら入るつもりはないけれど・・・・

 因みに、この勢いでブルックナーの3,4,6,8番を購入したが、私の素直な感想は9番がとびっきり凄い
演奏に感じた。


 2000年12月14日(木)

 「ベストCD」その2

 ●ブルックナー 交響曲 第9番
  朝比奈 隆/指揮
  大阪PO
  録音:1995年4月23日
  Canyon Classics PCCL−00477 

 朝比奈 隆氏は1908年生まれの92才、長寿大国日本にしれみればビックリするほどの高齢じゃない。
けれども現役,指揮者てぇのは希な存在だぜ、きっと所得税も納めているよ。財政赤字,老人福祉費の増
大に苦しむ日本政府にとって,ありがたい存在に違いない。朝比奈人気の陰に日本政府あり!
 なにしろ国会議員を50年やっちゃうと肖像画を飾っちゃう長老優遇国家なんだから・・・・毎年,国民栄
誉賞,候補になっているらしいぜ!

 と,鈴木淳史風に書いてみた・・・・あまり調子にのるとハードな朝比奈ファンから怒りのメールが届くの
でやめておく。

 Rhapsody in Kunya のフォントでわかるように、私は斜に構えたタイプ,タイガー・マスクのエンディング
のように「ひねくれて〜星をにらむ」人間である。こんなヤツは朝比奈人気を素直に受け入れられない。現
人神崇拝と小バカにしていた・・・・

 そんなある日、某中古CDショップで上記のCDを発見した「老大家の枯れた芸でも聴いてみっか」と軽い
ノリで購入した,そして・・・・


 2000年12月13日(水)

 WBC世界スーパー・フライ級タイトル・マッチ 徳山 昌守vs名護 明彦は予想とおりチャンピオン徳山が
判定で防衛に成功した。予想外は6Rのダウン・シーンだけだったようだ。

 パソ通やネットの書き込みを見ると名護選手は戸高戦のときと同様に待ちの姿勢で、徳山選手にアウト・
ボックスさせられたようだ。あの技巧派,チョーをアウト・ボックスしたくせ者,徳山選手に対して正直,消極,
一発戦法じゃね。 

 次の徳山選手のタイトル・マッチはチョー選手とのリターン・マッチの可能性が高いと思うが・・・・TV中継
頼みますぜ!


 2000年12月12日(火)

 今年買ったCDをふりかえる企画〜第2弾!

 「ベストCD」その1

●モーツァルト 交響曲集
 ベートーヴェン 交響曲全集
 ペーター・マーク指揮
 パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
 ARTS

 表ネタをごらんのように今年はペーター・マーク様にハマッテしまいました。CDの感想は表ネタに書いたし、
ペーター・マークの資料室にあらためて書く予定でいるので、ここでは簡単に・・・・
 ARTSの一連の録音を聴くと。テンポに変化を付けたり,アクセントを入れたり,金管のリズムを強調した
り,内声部を強調したり,意欲的に表情付けを行っています。それでいて表情過多の演奏にならず凛とした
強さを感じさせます。まさに「知」と「情」のバランスです。

 さらに驚いたのはパドヴァ・ヴェネト管弦楽団!指揮者の棒に食い入るような姿勢と熱意が伝わってきます。
CDという録音メディアからオケの姿勢と熱意が伝わって来るなんて滅多にないことです。


 2000年12月11日(月)

 「がっかりしたCD」その3

●ショスタコーヴィチ 交響曲 第5番 
 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 
 録音:1973年5月26日(ライブ)
 Altus ALT−002

 これは昨日、書いたベートーヴェン 交響曲 第4番より遙かに落胆した。とはいえ表ネタに書いたように、
遙かにすばらしい同人異演盤があるのでこのCDはすぐに売却した。

 さて、ここでは『通常の10倍の手間をかけてマスタリングを行った』に文句を付けよう!

 以下の内容は『私の想像に過ぎない』とおことわりする。

 Altus盤を聴いているとシンセサイザーの音のように感じる。ここで私が想像したのは原テープのノイズを除
去するために特定の周波数をカットして,その音源を元にノイズ除去で失われた音をシンセサイザーで復元
して合成する。ノイズ・リダクション,シンセサイザー合成,疑惑である。

 たしかに凄い技術である。出来上がったものを一聴するとすばらしい音質である。低音も高音も透明感の
あるすっきりした音が聴ける。しかし、この透明感は無色,無味,無臭であり、本来の音楽が持っていたであ
ろう熱気,緊張感,覇気などの雰囲気が感じられない。それは感情を持たない産業用ロボット,オケの演奏
のようだ!!!

 私はこのような非人間的な音は好まない。多少、ノイズがあろうとも,高低音が丸くなろうとも,音が歪もうと
も,演奏のすばらしさを素直に伝える音を好む。


 2000年12月10日(日)

 「がっかりしたCD」その2

●ベートーヴェン 交響曲 第4番 
 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 
 録音:1973年5月26日(ライブ)
 Altus ALT−001

 ムラヴィンスキー指揮するベートーヴェン 交響曲 第4番をはじめて聴いたときは凄い衝撃だった。
1973年4月29日のライブ,メロディア盤である。このような演奏はハッキリ言って私は嫌いだ!感情を排し
た冷たい演奏に感じた。 しかし、しかし、私の好き嫌いなどをぶっ飛ばす衝撃的な演奏であった。その演奏
はクリスタル・ガラスの彫刻のような透明感,輝き,美しさを放っていた!!!

 そして、Altus盤の売り文句は『通常の10倍の手間をかけてマスタリングを行った』であった。

 私は、あのメロディア盤の衝撃がより『リアル』な音で聴ける!とワクワクした!!!

 しかし、現実は表ネタで書いたように結果である。そして、このCDも既に売却となり手元にはない。


 2000年12月9日(土)

 2000年もあとわずか,今年買ったCDをふりかえる企画〜第1弾!

 まずは「がっかりしたCD」から・・・・まぁ、私が過剰な期待を持ちすぎただけですが・・・・

 ●ブルックナー 交響曲 第9番
  ギュンター・ヴァント指揮
  ベルリンPO
  録音:1998年9月18&20日(ライブ)
  EU BGM 74321 63244 2(輸入盤)  

 このCDは昨年の秋,国内盤が先行発売された。CDショップの試聴マシーンで試聴したとき『こりゃ〜,
凄い演奏だ!』と思った。結局,輸入盤の方が安く入手できると考え輸入盤発売を待って今年,購入した。
感想はすでに表ネタで披露したのであらためて感じたことを書く,といってもCDはすでに売却したので記憶
にたよる。

 このCDを購入して家で聴いてみると、ただならぬ雰囲気を感じベルリン・フィルって、凄いと思った!
しかし!しかしである!!しばらくして寝てしまった。こりゃいかん!と思い再び聴き直す・・・・音楽を聴く集
中力が持続しない!?やがて退屈して頭の中は「今日の晩ご飯のこと」「明日のスケジュールのこと」・・を
考えてる状態に至る。何度,聴き直しても同じであった。不思議な現象である。

 この演奏からはヴァントの指示が徹底的にオケに行き届いている感じがする。であるがオケがYesマンと
化してしまったのか?あまりにも徹底しすぎてオケが生気を失っているのか?ある種の緊張感に欠けてい
る?気がする。もしかしたら、昨今、流行のつぎはぎライブの影響かもしれないが・・・・  


 2000年12月8日(金)

 星野敬太郎がWBAミニマム級の世界チャンピオンになった。残念ながら私の住む街ではTV放送がな
かったが・・・・7日,朝のスポーツ・ニュースでその勇姿を見ることができた。

 情報によると星野選手が堅牢なディフェンスと的確なパンチで勝利を収めたそうだ。私はガンボア選手の
強打が爆発してKO勝ちすると思っていました。

 ・・・・星野選手!おめでとうございます!!!

 次は徳山VS名護 戦ですが・・・・住む街ではTV放送がない!予想ですが徳山が名護を空転させて判定
勝ちでしょうな。


 2000年12月7日(木)

〜あれはオケがひどいのでなく、録音が粗悪だったのでは???〜

 しかし、原体験があまりにも強烈だったためか?なんとなくシュターツカペレ・ドレスデンを避ける日々がつ
づいた・・・・

 そんな偏見がぶっ飛んだのはクルト・ザンデリンクの指揮するブラームスの交響曲第1番(RCA)のCDを聴
いてからであった。いや、瞬間からか!

 冒頭のティンパニからして違う!なんと深い響きであろうか!すっかり聴き入ったしまった!この瞬間から
長年の偏見はぶっ飛んだ!!!しっとりとした味わい,ずっしりした聴きごたえ,明朗な響き,各楽器がそれ
ぞれの個性を発揮し,かつ存在を示しつつ,全体としてオーケストラとしての存在感が味わえる!
 なるほど!これが450年の歴史と伝統か!今までの偏見は何処へやら,手のひらを返したように、わけ知
り人間に変貌してしまった。

 いゃ〜 『シュターツカペレ・ドレスデン』 って,ほんと〜にいいですね〜〜〜


 2000年12月6日(水)

 450年の歴史と伝統を持つ世界有数のオーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデン!

 私は数年前までこのオケが大嫌いだった。こんな物騒なことを書くと熱烈なファンから弓や鉄砲で撃たれ,
包丁で刺され,血だるまにされ,さらし首に遭うかもしれない!

 ちょっと待ってほしい!

 まぁ、最後まで読んで・・・・数年前まで・・・・と書いているのだから・・・・

 あれは、私がクラシック音楽に興味を持ちはじめた頃だった。当時,私は家の近くにある図書館でLPレ
コードを借りまくる日々をおくっていた。
 そんな頃ベートーヴェンの序曲集(だったと思う)のLPを借りた。指揮者はカール・ベーム(?だったと記憶
している、するとレーベルはDGだったのか?)。オケはウィーン・フィルとシュターツカペレ・ドレスデンだった。
 どの曲がウィーン・フィルか?ドレスデンか?忘れたが・・・・そのときの聴いたシュターツカペレ・ドレスデン
の音が・・・・とにかくひどい!高音がキィーキィー、低音がスカスカ etc 私はたちまち拒絶反応を起こして
しまた。
 以来、シュターツカペレ・ドレスデン=ひどいオケ=私の嫌いなオケ,この図式が頭にこびり付き。シュター
ツカペレ・ドレスデンの録音物を一切聴かない日々が数年つづいた・・・・

 その後クナッパーツブッシュ(以下、クナ様)大好き人間になった私はクナ様と共演するシュターツカペレ・ド
レスデンの録音物(シューマンの交響曲第4番)を聴き、あの原体験に疑いを持ち始めた!

 〜あれはオケがひどいのでなく、録音が粗悪だったのでは???〜


 2000年12月3日(日)

 最近、通院で利用している地下鉄の中で音楽を聞いている。ポータブルCDプレーヤーで聞いているが付
属のインナー・タイプのヘッドフォンでは心細い音が鳴っている。家で使っているゼンハイザー様を野外に持
ち出すには大きいしカバンの中で壊れたら大変だ!

 ちょうど良いヘッドフォンはないか?駅のすぐ近くの量販店「Y」を訪れるとワゴン・セールでパイオニア
SE-F70X が1980円(税別)で売られていた。密閉型ヘッドフォンで小型で折りたたみ機能付き重さ90gの
軽量,ビートで光るビート・イルミネーション機能のオマケが付いている。私はビート・イルミネーションに興味
がないので別売りボタン電池は買わなかった。

 さて、ポータブルCDプレーヤーと接続してビックリ仰天!!予想を上回るサウンドが飛び出した!マジ!?
1980円(税別)でこの音!爆激安!である。
 この驚きに我が家に鎮座する。据え置き型CDプレーヤーと接続,私の愛器ゼンハイザー HD-414様と比
較したほどである。因みにゼンハイザー HD-414様の方がよりきめ細やかな音を再現していた。

 パイオニアのヘッドフォンは SE-F70X と同じコンセプトでビート・イルミネーション機能を省いた(と思われ
る)モデルSE-F45。 メタル・ハウジングを採用したモデル SE-F75 があり、お金に余裕があれば試してみ
たい。


 2000年12月1日(金)

 11月は中旬,久しぶりに体調を崩してしまった。おかげで、ホーム・ページのネタ追加が遅々として進ま
なかった。ただし、ホーム・ページには小規模な改良を加えた。

 因みに、予定のネタはクナ様はワーグナーをCDの感想はマーク様とルポのシューマンのPコン,セルの
東京ライブを書きたいと考えている。また「宇野功芳くんの暴走的発言集」の構想があるが・・・・実現は来
世紀になると思う。

 アクセス・カウンターは2195であった。来館者のみなさま感謝,感謝です。それでは12月号のスタートで
す。


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