Rhapsody in Kunya


 2004(平成16)年 9月21日(火)

 埼玉県立図書館でCDを借りた。

●トスカニーニ・ファイナル・コンサート
 ワーグナー 歌劇:「ローエングリン」〜第1幕への前奏曲
         楽劇:「ジークフリート」〜森のささやき
         楽劇:「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリートのラインの旅
         歌劇:「タンホイザー」〜序曲とバッカナール(パリ版)
         楽劇:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」」〜第1幕への前奏曲
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 / NBC交響楽団
 録音:1954年4月4日 カーネギーホール ライブ・ステレオ録音!
 SEVEN SEAS KICC 2252

 マニア好みのCDである。

 CDを聴いて驚くのが、弦楽器群の透明な音色である。録音セッションのRCA盤CDを幾つか耳にしたが、その
ときの鋼のような強靭な音、ハイテンションで畳み掛ける迫力とは違った世界がそこにあった!

 残念なのが録音がやや入力オーバー気味でフォルティシモで音が濁ることであった。

 ところがネットで検索すると、このCD作成に使われた録音テープはマニアが所有する代物でマスター・テープの
コピーのコピーのそのまたコピーをマニア間でコピーされたものらしい。

 つまり高音質のマスター・テープが眠っているらしいのである。モッタイと思いませんか?


  2004(平成16)年 9月13日(月)

 昨日、埼玉県立図書館を訪れた。驚いた!宮城県民だったころ宮城県立図書館の最新鋭の設備を豪華・贅
沢と絶賛した。トイレで手を洗ったとき温水が出てきたのに感動しました。
 そんな体験から県立図書館は立派な施設である!そんな先入観をもっていたが今回の体験で先入観は打ち
砕かれた!

 しかし、視覚聴資料室はおもしろかったCDコーナーを伺うとトスカニーニ,ワルターの歴史的ライブ録音盤が
ライブラリー!しかも現在入手困難な SEVEN SEAS レーベル盤!

 図書館へ行く楽しみが増えた!


 2004(平成16)年 9月 8日(水)

 いろいろと説明したように1600mリレーは過酷でエキサイティングな競技である。五輪・世界選手権で日
本チームが決勝進出を果たしたのは1932年ロサンゼルス五輪5位、1996年アトランタ五輪5位、2003
年パリ世界選手権8位、2004年アテネ五輪4位とやっと4回目なのである。

 比較として400mリレーは1932年ロサンゼルス五輪5位、1992年バルセロナ五輪6位、1995年イエ
テボリ世界選手権5位、2000年シドニー五輪6位、2001年エドモントン世界選手権6位、2003年パリ世
界選手権7位、2004年アテネ五輪4位と7回で近年はバトンミスがなければ決勝進出の常連となっている。

 であるが同じリレー種目でも1600mリレーの位置づけは特別なのである!


 2004(平成16)年 9月 5日(日)

 すべての国が!とは言わないがスポーツマン・シップといっても温度差はさまざまで日本の常識は国際レース
ではお人よしになる。

 1600mリレーの話に戻すと第3走者・第4走者のバント・パスもオープン・レーン行なわれる。ここでのポジショ
ン争い熾烈である。少しでも有利なスペースを確保しょうと押し合いになる。また、バトン・パスを終えた選手は後
続の選手の走路妨害まいがいの行為を行なって接触することはよくある。

 トラックの格闘技と言えるほど国際舞台では激しいレースになるのである。


 2004(平成16)年 9月 4日(土)

 1600mリレーは第2走者からオープン・レーンとなる正確にいうと第2走者の後半300mからである。競り
合いとなれば、ここからざまざまな駆け引きが始まる。選手同士の接触はよくあることである。

 当たり前であるが、故意に接触し転倒させるのは反則行為で失格となる。しかしである!ヤル方は、あたか
も不可抗力、偶発的事故であるようにするものである。高等テクニックとしては相手のバトンを弾くのまである。

 「宣誓!我々は正々堂々とスポーツマン・シップ」といって正々堂々を尊ぶのは日本人の特色である。

 話は反れるが、ボクシングの世界チャンピオンが、わざわざ来日してタイトル・マッチを行うのは正々堂々の
国民性が反映しているように思う。チャンピオンに対する嫌がらせ行為を卑怯と考えるのである。

 これが某国では、真冬のボクシングの試合で体育館の控え室にストーブが用意されていない事態があるそう
である。ストーブがないと抗議すると「敵国選手に用意するワケがない」と開き直るそうである。


2004(平成16)年 9月 3日(金)

 1600mリレーについて語る。

 1600mリレーは一人の走者がトラック1周400mを走る。この400mという距離が曲者である。

 世界的な超一流スプリンターでもエンジン全開で走ると300m付近で失速してしまう。少し専門的になるが10
0m・200mなどの短距離種目は身体に蓄積されたエネルギーをイッキに消費する運動である。
 ところが身体に蓄積されたエネルギーは全開で消費するとわずか30秒程度でなくなってしまう。それどころか
イッキに消費するとイッキに疲労物質が排出され筋肉の動きの妨げとなるのである。

 このため400mを走るときはエネルギー配分ペース配分を考えながら走る。

 ついでならがペース配分を誤りオーバー・ペース前半を走るとラスト80m〜50mは地獄の苦しみとなる。筋肉
が硬直し・痛みが走り・呼吸困難に至る。400m競争とは、これほとタフな競技なのである。


 2004(平成16)年 9月 2日(木)

 8月のオリンピック観戦で燃えたのが1600mリレーであった。五輪・世界選手権・インカレと陸上競技の最
終種目を飾る花形競技である。

 結果的には4位であったが最後までメダル争い演じた展開に燃えに燃えた!正直に言って決勝進出がヤッ
とのチームだと思っていた。それが最後までメダル争いに絡むなんて未明まで起きていた甲斐があった!

 アテネ五輪の公式ホームページを見ると走者のラップタイムやベスト記録を確認できる。 

    1600mリレー
のラップ
五輪400m
の記録
今シーズンの
ベスト記録
自己ベスト
記録
第1走者 山口有稀   44.81   46.16   45.20   45.18
第2走者 小坂田淳   45.84   46.39   45.45   45.05
第3走者 伊藤友広   45.01    ―   45.75   45.63
第4走者 佐藤光浩   45.33   46.70   45.70   45.50

 驚いたのは第1走者の山口が自己ベストの45.18を上回る44秒台の快走であった!第2走者の小坂田に4
位でバトンを渡している。第2走者の小坂田がバックストレートを疾走すると順位はアメリカ、ナイジェリア、イギリ
ス、ドイツ、日本の順位、それで徐々に順位を上げ第3走者伊藤にバトンを渡すときには2位に浮上!
 伊藤はすぐにイギリス、ナイジェリアに抜かれ順位を4位に落とすがじっくり背後に付き最後の直線でイギリス、
ナイジェリアを抜き返し2位でアンカーの佐藤にバトンを渡した!
 佐藤はイギリス、ナイジェリア、オーストラリアに抜かれ5位に順位を落とすが勝負は最後の直線とばかりナイ
ジェリアの後ろを追走する。

 ホーム・ストレートに入ると1位は5m近く引きはなしアメリカがダントツ!2位はいつの間にかオーストラリアが
ひとつ抜け出し、3位争いは混線で僅かの差でイギリス、ナイジェリア、日本の順。ラスト30mイギリスが失速し、
3位ナイジェリア、4位日本、5位イギリスの順位となった!

 TV中継では日本がありありと4位フィニッシュを確認できたが、私は密かにレーン侵害などで他のチームが失
格になるのでは?と期待をしていたことを告白する。さらに翌日以降はにはドーピング違反で失格チームが出て
繰上げで銅メダル!そんな夢を見てしまった!

 レース後のインタビューで小坂田選手がリーダーとして代表になりながら出場機会がなかった補欠選手に心遣
いを示した事にも熱いものが込み上げてきた。




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