Rhapsody in Kunya
2005(平成17)年 6月27日(月)
ブルックナーの交響曲 第4番は大変有名な曲である。ワルター、クナッパーツブッシュ(3種類)、ベーム、
テンシュテット、クーベリック、朝比奈、宇野と聴き継いできたが・・・・・正直な感想を述べると、私には今ひと
つ物足りない。部分的な美しさは感じるが、それが持続しない、まとまりが悪く散漫な印象を受ける。
そんな私の「♪〜ひねくれて星をにらむ」根性を叩き直したのが
ギュンター・ヴァント指揮のベルリン・フィル盤であった。
出だしからして違う、引き込まれてしまう!ベルリン・フィルが怒涛の迫力で迫る!怒涛の迫力といっても情
熱の発露ではなく、研ぎ澄まされた純度の高い迫力なのである。
この録音を残してくれただけでギュンター・ヴァントに対する尊敬と感謝の念でいっぱいになる。
2005(平成17)年 6月21日(月)
カルロ・マリア・ジュリーニの訃報が伝えられた91歳。
ジュリーニの録音で印象的だったのがコンセルト・ヘボウ管弦楽団と録音したドヴォルザークの交響曲 第8番
(SONY CLASSICAL)である。特徴的なのが極度に遅いテンポ設定である。
スポーツのスーパー・プレイをスローモーションで見ると新たな発見!新たな感動!がある。そんな感覚に近い。
さらに思うのがコンセルト・ヘボウ管弦楽団という名門(おそらくプライドも高いだろう)楽団に、このような極めて
特異な演奏を納得させて(私にはそのように聴こえる)弾かせてしまうカルロ・マリア・ジュリーニの人徳に尊敬の
念を抱くのである。
2005(平成17)年 6月17日(金)
さっそく、家にある盤、東芝EMI TOCE-6510盤と比較した。
聴き比べると、ベールを剥がしたような輪郭のクッキリとした音があらわれた。クリアーな音のひとつひとつ
にパワーが宿りフォルティシモでの歪みも少なくなっている。
音質が向上しているのは明々白々であった。
ところがである!
音質向上イコール感動の向上につながらないのである。最初は何度も聴いた録音なので私自身の新鮮な
気持ちが薄らいでいるのか?とも思ったが・・・・
しかし!
両盤にじっくりと耳を傾けると、明らかに音質の劣る東芝EMI TOCE-6510盤の方が音楽の感動というか、
微妙なニュアンスというか、ストレートに言ってしまうと「すばらしい演奏」に感じられるのである。
2005(平成17)年 6月16日(木)
フルトヴェングラーのバイロイトの第9!OTAKEN盤OTAKEN TKC-301を入手した。
下記のような宣伝がなされていた。クラシック通販ショップ「アリアCD」より〜抜粋〜
初期HMV.1stフラットプレス、ミント盤を高音質復刻!
英製と同レーベルデザイン同プレス規格と思われる豪HMV初期1stフラットプレスのミント盤が発見されたのです。 レーベルヒゲの皆無はもちろんのこと2楽章の極浅キズ以外はプレス工場から今あがって来たかのようなほれぼれするような立体的盤面です。ともかく通針の形跡がほとんど感じられず後にも先にもこのようなHMV初期フラット盤は他にないのではないでしょうか? 今までに聴いたことのないすぐれた音質のバイロイト盤であることは言うまでもないことです。百聞は一聴にしかず、フルトヴェングラー・ファンの方はもちろんすべてのクラシックファン必聴の音源です。(オタケンレコード 太田憲志) |
因みに、レーベルヒゲは、レコードを鳴らすときターンテーブルの中心棒にレコードの中心孔をはめ込むが、漠然と
レコードをあてがって、盤をあちこちにずらしてはめ込むとレーベル面にヒゲのような痕跡が残る。 レーベルヒゲが
あるとレコードを大切に扱っていない所有者の証として査定額が安くなるのである。
これだけの宣伝を嗅がされたら、よだれがあふれるのは必死!大胆にも購入の運びとなった。
2005(平成17)年 6月14日(火)
元人気力士の兄弟の揉め事がワイドショー・ニュースをにぎわしている。名前は忘れたが「兄弟でよく話し合え
ば仲違いが解消する・・・・云々」このようなコメントを語っていた人物がいた。
大笑い、実におめでたい人物である!
お互いが和解の意志をもって話し合えば和解となるが、お互いの表情からその意志は見られない。この状態で
話し合いを行なえば非難の応酬、売り言葉に買い言葉、お互いの溝が深まるのは必至である。
我々日本には素晴らしい格言がある「時が解決する」。何事にも旬の時期がある。
2005(平成17)年 6月 6日(月)
久しぶりに特急電車に乗った。特急といっても東京の大手私鉄、例えば京浜急行の特急電車とは違う。JR
東日本の在来線を走る特急電車である。
驚いたのは、乗降口に段差があることだった。外見は塗装を新しくして、内装も一新しているが、この段差か
ら古い車両を使っているのが明らかであった。因みに非難しているのではない。
曜日の関係もあるかもしれなにが、乗客が少ないのがさびしかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2005(平成17)年 6月 3日(金)
気がつけば、このサイトは開館5周年を迎えた。
こっそりと、さりげなく、堂々と、訪れた訪問者のお陰でございます。
ありがとうございます!