高橋尚子さま。ごめんなさい m(..)m 本当にごめんなさい。

 私は高橋さまが金メダルを獲得するとは思っていませんでした。

 近年のオリンピックや世界選手権では、有力選手どうしの牽制、自重したレース展開になり、消耗戦,サバ
イバル・レースになる。

 このような展開は高橋選手のような、自らレースを引っ張る展開を得意とする選手は消耗戦,サバイバル戦
に呑まれ勝てない。いや、多くの一流選手,優勝候補が五輪特有のレース展開に呑まれていった・・・・

 高橋選手もきっと五輪特有のレース展開に呑まれて・・・・ 

 私は本当にバカでした、アホでした。私はとんでもない思い違いをしていまいた。

 高橋さまは18Km付近でペース・アップをはかり40Kmまでハイ・ペースで押し切り優勝した。本当に見事で
す。素晴らしいです。脱帽です。

 18Km付近でのペース・アップは後半の自滅になりかねない、そんな思いをふり切りペース・アップを仕掛け
た。それは失敗を恐れない勇気,自分を信じる勇気・・・・etc,勇気という一言で済ますには、あまりにも言葉
足らずです。

 はなしは若干変わりますが高橋選手のレース展開、失礼ですが山口選手と市橋選手の走りを見てオーバー
・ワークという言葉を頭よぎりました。

 オーバー・ワークを回避する。これは選手,監督,コ−チにとって、もっとも勇気が必要な行為かもしれませ
ん。五輪代表に選ばれれば、恵まれた練習環境が与えられます。この環境でみなさんの期待にこたえようと
選手,監督,コ−チは今まで以上のハード・トレーニングを己に課します。
 ハード・トレーニングは結果としてオーバー・ワークとなり疲労を残したまま本場を迎え実力を発揮できないま
ま試合を終える。しかし、試合に負けたくない、勝ちたい、そんな思いが選手,監督,コ−チたちを無意識的に
オーバー・ワークに駆り立てる。
 小出監督がオーバー・ワークを見極め、積極的休養を決断した。これも大きな勇気が必要だったでしょう。

 高橋選手,小出監督の関係は師弟の上下関係でなく、相互信頼による横の関係、絆の深さを感じました。

 次に狙うのは、世界最高記録と2時間20分の壁、突破でしょう。


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