●ベートーヴェン 交響曲 第7番
クラウス・テンシュテット指揮
北ドイツ放送交響楽団
録音:1980年4月28日(L)
EMI 7243 4
76740 2 0 NDR10122(輸入盤)
非常に熱い演奏である。
熱い演奏と言うと故W・F氏のような流動するテンポ。神秘的な雰囲気を醸し出しクライマックスに向かっ
て興奮を煽り驀進する!激演/爆演を想像してしまうが・・・・
テンシュテットはたしかに熱い演奏であるが極端なテンポ設定、変化、内声部の抉りは感じられず極めて
オーソドックスな表現に終始している。あの熱狂的な終楽章でも感情の溺れることなく、乱れのない細かな
ところまで神経を通わせるしっかりとした演奏に徹しているように感じられる。
そのため響は美しく明朗でかつ深く濃く、スケールは堂々として雄大、悠然とした風格すら感じられる。しか
も演奏から生み出されるエネルギーは強烈でメラメラと風に揺らぐ不完全燃焼の炎でなく、風が吹いても微
動だにしない完全燃焼の炎のような迫力がある。
この情熱的な迫力と悠然とした風格が融合した演奏を多くの人に味わって欲しい。
併録のモーツァルト:交響曲第41番はこちら→# Mozart 11
05/01/17
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