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●ベートーヴェン 交響曲 第2番
 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
 ブレーメン国立フィルハーモニー管弦楽団 
 録音:1952年12月12日(ライブ)
 TAHRA TAH216(輸)



 私の個人的な見解であるが・・・・こんなことを堂々と言ってしまうのが素人の強み!勇気をもって告白するとベー
トーヴェンの2番交響曲はがっしりとした構成で驀進する1楽章および美しく情緒性あふれる2楽章を受け止めるに
第3楽章,第4楽章はひ弱である!第3,第4楽章ともに単純でなモティーフで構成され、魅力に乏しく正直アンバラ
ンスである!恐縮です・・・・

 とこが・・・・この欠点を演奏で補っているのがクナッパーツブッシュである!

 なんといっても、その荒削りな迫力はとてつもない。巨漢ヘビー級ボクサーが荒々しく豪腕を振るっているようである。
オケも力いっぱいの力演をしている。特に弦セッションはおもっき弦に弓をこすりつけている感じでガッシ!ガッシ!
と独特の迫力を生んいる。

 特に第4楽章は極端なスロー・テンポでオケの力演と相乗効果を発揮して強靭で凄まじい迫力を生んでいる。やっぱ
り、このオヤジはただ者ではない。ハチャチャやりたい放題やっているのに結果を残している。いったいオケはどんな
気持で弾いているのか?クナッパーツブッシュはどんな指揮ぶりでオケをリードしているのだろう?映像があれば観て
みたい!そんな気持ちのさせられる。

 他にも第2楽章で聴衆のざわめきが収まらない内に極端な弱音で音楽を開始する。これは即興なのか?打ち合わ
せ済みなのか?即興にしてはあまりにも極端な弱音である。私の勝手な想像では打ち合わせ済みで「ニヤリ」を笑み
を浮かべ合図を送ったのだろう・・・・

 クナッパーツブッシュは個性派指揮者であり無難な演奏は期待しないが、これほど荒削りな迫力を聴かせるのは、こ
の録音がきわだっている。

 03/03/21


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