●シューベルト 軍隊行進曲 (ヴェニンガー編)
 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
 録音:1960年2月


 さて、2回目はシューベルト/軍隊行進曲をマナ板にのせます。私がクナの録音で最初に聴
いたのが、この録音と記憶しています。現在、手元にあるCDはクナッパーツブッシュ/ポピュ
ラー・コンサート(K30Y 1033)と題されている。
 最初に聴いた物件は「世界の行進曲」と題されたLPで、クナの他に、アンセルメ/スイス・ロマ
ンドOによる”ビゼー/闘牛士の行進”が収録されていたと記憶している。まぁ、それ以上は忘却の
彼方へ(^^;
 当時、純真だった(?)私は現在のようにエラソーにヘラヘラと語ることなく。この演奏の不思議
な魅力に憑かれた記憶がある。

 昔話はこのへんで・・・・

 冒頭から堂々としている。まぁ、軍隊の行進なのだから・・・・しかし、ナチス軍の進軍ではなく、お
おらかな雰囲気を感じさせる。
 そんな中から”哀愁”といった日本人好み?の雰囲気も感じさせる。
 さて、さて、この演奏の瞠目するような驚異の世界は中間部である。2:18から曲の雰囲気が変
わる。メロディーが変わるから当然!そんな話ではない。あくまでも雰囲気が変わるのだ。
 現在のようにエラソーにヘラヘラと語ることがなかったガキの頃でさえ衝撃を覚えた。
 この哀愁に満ちた雰囲気!たまりましぇ〜ん。などとふざけている間に3:03さらに深い世界を垣
間見る。3:33ヴィオラ(だと思うのですが)独特の響きを聴かせる。はじめて聴いたときは、何がな
んだか?わからない状態に至った記憶がある。
 ヴァイオリンのソロに導かれ冒頭のテーマが現れると異次元から現世に帰ってきたようにさえ感じ
る(まぁ、そんな体験したことないが・・・・)。コーダも若干テンポを落として締めくくる。何故か?はか
なさも感じる。

 00/06/21


 

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